ビジネス契約書の起案・検討のしかた―リスク・マネージメントの道具としての
「ビジネス契約書の起案・検討のしかた―リスク・マネージメントの道具としての」のレビュー・感想

【いろいろ気づきがありました】
「検収」という言葉は業務で日常的に使用しているのですが、広辞苑に載っておらず、非日常的な言葉だと言われていることを知り驚きました(少なくとも大辞林には「送り届けられた品を、数量・種類などを点検して受け取ること」という定義を見つけましたが)。
また、誠実協議条項(本契約に具体的に定めのない事項については甲乙誠意をもって協議し解決に努めるものとする...という類の条項)を業務で扱う契約でよく見るのですが、こういった条項は法的には何の意味も無いという指摘がなされていました。たしかに言われてみればそ...

【これはいい】
研修所からもらった白表紙には、「予防法学的業務」というところに、契約書の一般的事項しか書いていないし、よくある契約書関係の本にも一般的条項しかなく、そんなのは研修所出れば誰でも書ける。他方、いちいち兄弁をつかまえ、聞くにも限界がある。ところが、この本は、実際のビジネスで必要なギリギリした所についての原理原則からの起案のやり方が書いてあり、非常に有用です。こういうのを求めてたんですよ。

【事例形式で読みやすいです。】
契約書作成にあたっての根本的な考え方がわかりやすい文章で事例をもとに書かれています。
弁護士が頭の中で考えていることが、見事に文章化されたもので、法務に携わる人は一読の価値があります。というか、読むべき本だと思います。

【アイデアやよし】
英文契約書のセミナー資料/経験から書き起こしたものとのことだが、英文例を省略したのはアイデアの勝利というところか。類書と比べて圧倒的に読み易い。
とりあげられるポイントの切り口も気が利いているように見えるが。。。もう少し、内容に網羅性を持たせるか、それぞれについて踏み込んで論じていただけると、より「実用的」になるのではなかろうか?
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