論理の方法―社会科学のためのモデル
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「社会科学」の入門書として最適です。
幅広い教養本としてとらえるべき
「理念型」の解説書
対象が広すぎる、どういうステップでモデル化をするか書かれていない。
発売日:2003-04
ランキング:87880位

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「論理の方法―社会科学のためのモデル」のレビュー・感想


【「社会科学」の入門書として最適です。】
 著者小室直樹氏は、第2回フルブライト留学生としてノーベル経済学者サミュエルソンに直に師事し、丸山真男、森嶋通夫、川島武宜、中根千枝、富永健一ら、日本での社会科学の第一人者達にも師事した博識多才な社会科学者である。
 本書は、社会科学において最も重要な概念である「モデル」について、近代経済学から丸山眞男「日本の思想 (岩波新書)」に至るまでを、小室調の軽妙な語り口を交えて、網羅している。特にケインズ経済学については、若干の数式を交えて、初学者にも深く学べる内容である。
 本書の要諦は、...

【幅広い教養本としてとらえるべき】
論理を自在に使いこなすにはどうすればよいか。その秘訣は、モデルを使いこなすことであると著者は述べる。モデルは論理の結晶だからである。

本書は、経済、宗教、歴史といった様々なモデルを紹介することにより、論理を自在に使いこなすことを目的とした一冊である。

しかし、全ての事例がモデル化されているとは決していえない。論理の本というより、むしろ教養の本としてとらえて読み進めていくべきである。

【「理念型」の解説書】
 マックス・ヴェーバーの「理念型」の解説書であり、モデルの立て方、活用の仕方の講釈本ではない。そこまで期待すると当然低い評価となるだろう。かつての小室氏の著書では、丸山真男と平泉澄について触れられていることはなかったので、この部分は一読の価値はあろう。
 小室氏が「社会科学」という時に、その方法論はほとんどヴェーバーのそれである。現代の社会学者でも「モデル」という思考法を呈示した学者はたくさんいるのだが(典型例はブルデューだろう)、それらについて言及されることはない。
 また、ひとつの危...

【対象が広すぎる、どういうステップでモデル化をするか書かれていない。】
小室直樹の本を始めて読みました。他の書評が好意的過ぎると感じたのでキーをたたく事にしました。著者が恐ろしい程博学なのは間違いありませんが、経済体制から、宗教、政治のモデルまであまりに手広く扱っているので、個々のモデルに関する記述が教科書に載っている解説のようで物足りません。また、タイトルから社会科学の分野でのモデル化方法論、モデルを用いた思考法の説明だと思いましたが、ひたすら多くの例を解説するだけでどうやってモデル化するのか、例えば、単純化する時に切り捨てる部分と残して純粋化する部分をどう決...