経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)
「経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)」のレビュー・感想

【比較優位の波及効果】
マルクスの労働価値説が「循環論であっても十分に説明になっている」と認められたのは、20世紀も暫く経ってからの事である。
労働価値説において労働時間は「市場価値を決める」ものである筈である。
その労働時間の実質的な価値が「市場で決まる」とは何事だ ― 全く説明になっていない・・・
当時の学者達は、科学において「原因(A)」と「結果(B)」は常に一方通行 ― つまりリニアな関係(A→B)にあるべきで、
相互に影響を与え合う循環論 ― スパイラルな展開(A⇔B)等学説として認める訳に...

【経済学史エンターテイメント】
著者の代表作である「数学嫌いな人のための数学」があまりに面白かったため、購入。
相変わらず、この著者の本は勉強になる上面白い。
アダム・スミス、リカード、ケインズ、マルクスといった過去の偉大な経済学者達の理論を各学者毎に、理論の成り立ちや他の理論との関係、他の学派との関係などから紹介している。
著者の文章力によるところもあるのでしょうが、こうやって経済学史を見ると十分エンターテイメントとして楽しめてしまう。
そして経済学を学ぶのが格段に面白くなるし、何...

【経済学を学びたい人へ】
私は自然科学の分野の研究者で、経済に関してはまったくの素人です。
アメリカそしてヨーロッパと海外での生活を10年以上しているうちに
今日の世界情勢について非常に興味を持つようになりました。
世界情勢を語るにおいて「経済」というのものは「宗教」とならんで不可欠なものだと思います。門外漢の私がまず手にしたのが小室氏の
経済学のエッセンス―日本経済破局の論理 (講談社プラスアルファ文庫)と本書でした。
絶妙な小室節で綴られた「経済学のエッセンス」において、経済へのイントロ(究極に...

【経済学の歴史を一冊にまとめてくれた。】
著者の本はこれは初めてです、作家のハイブロー武蔵氏が偉人のひとりに上げられていたのがきっかけで手に取りました、がいきなり大当たりでした。
経済学のお勉強と歴史を学ぶという視点に立つと本書はものすごい良書です。
シュンペーターとかいろんな学者の名前は聞いたことあるがいったい何をした人なんだ?という稚拙な私にとって経済学の発端から現在への歴史の流れを把握するのにとても役立ちました。
著者が非常にこの分野に長けており、またまとめる力が素晴らしくわかりやすかったです。ちょっとあまりの鮮...
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